2022.03.26
NPO法人化懇談会のご報告
3月13日(日)午前10時より、ぶどうの庭のNPO法人化について、会員の皆さんへ説明し、質問やご意見をお聞きするための懇談会を開催しました。
懇談会には、理事会も含めて50名(内オンライン10名)が参加し、率直な意見・質問が活発に出され、予定した2時間はあっという間に過ぎました。
冒頭に、長野理事長が懇談会開催の主旨説明を兼ねた開会あいさつを行った後、懇談会は始まりました。懇談会と銘打っているとおり、参加した会員の皆さんにできるだけ多くの発言機会を保障するため、ワークショップ形式により3~4人の少人数での意見交換を基本にして進めました。全体の進行役は、このような形式の会議進行の専門家(ファシリテーター)である亀井直人さんにお願いしました。
最初は自己紹介
偶然に隣や前後に座った人との間で即席の班が構成され、「どこから来ました?」「どのような活動をしているのですか?」などと会話が始まったのですが、まるで以前からの知り合いのように直ぐに打ち解けた雰囲気です。笑顔で語り合う皆さんの声で、間もなく会場は白熱したものとなりました。
第1幕 ぶどうの庭ってこんなとこ
懇談会に参加した会員の中には、最近ぶどうの庭を利用し始めた方もいるため、法人化の議論を始める前に、設立後15年が経過したぶどうの庭の歴史を駆け足で振り返りました。
「すべての自治会長に会員になっていただいていること」「市民活動やまちづくりに関わる個人・団体を支援する活動」「行政と協働のまちづくり」など、設立当初から変わらずに行っている内容が、日田副理事長によりスライドも使いながら説明が行われました。
さらに、最近の動きとして、「芋煮会(地域で新たに始めたい活動の提案会)」「ぶどうフェス(夏祭り)」「コロナ禍でもオンラインを活用して行事を開催中」など、ぶどうの庭は仲間を見つける場、やりたいことにチャレンジする場になることをめざして活動を続けていることを紹介しました。
第2幕 いざ法人化!
ここからが懇談会の核心部です。
「なぜ今法人化か?」
⇒「実は設立当初からあった話。施設廃止の危機感から再浮上」
「法人化で何が変わる?」
⇒「ぶどうの庭によるまちづくり支援活動は変わらない」
などど、理事会側からいくつかの問答例を示したのち、再び参加者が周りの人と話し合いに入りました。理事も手分けして各班に入り、ここでも、非常に活発な話し合いが続きました。しばらくして、進行役の亀井さんが「質問・意見は手元の付箋紙に書いて下さい。」と促し、「ズームで参加の方はチャットへ入れて下さい。」と付け加えました。
各参加者が質問などを記入した付箋紙を順次ホワイトボードへ貼りつけ、すぐに20枚ほどになりました。ぶどうの庭側からの説明・回答も含め、いくつかを紹介します。
「自治会との連携は?」
⇒「自治会とは引き続き連携を図る」
「行政との関わりは?」
⇒「今までどおり」
「大相撲九州場所での相撲部屋はどうなる?」
⇒「今後も利用していただく」
「利用料の値上げは?」
⇒「予定していない。会員と一般利用の区別も変わらない」
「利用規則が厳しくなって、堅苦しくならないか」
⇒「利用者が一番大切、笑顔と感謝、その思いは引き継いでいく」
「今後の施設の改修や維持については?」
⇒「建物の耐震診断の結果、補強対策が必要との結果が出た。市からは『ぶどうの庭の活動拠点を整備する』との方針が示されているので、今後は市と話し合いながら進める」
第3幕 私たちの未来に向かって(想いを語る)
進め方は、ここでも同じです。まず、3人の理事が、それぞれぶどうの庭と関わるにようになった経緯や想いを語り、その後各参加者が周囲の人と話し合いました。第3幕は懇談会の終幕でもあり、「今日の感想でもいいです」との説明もありました。
口頭及び付箋紙記入の質問・感想の一部を紹介します。
「『誰もが主役』に共感。基盤強化で逆に入りにくくならないよう。今の良いムードを壊さないで。」(オンライン参加者より)
「法人化を理解してもらうという懇談会の目的は達成できたのでは」
「法人化により社会的信頼をいっそう高め発展させることを期待」
「法人化への進み方、決定事項等を会員には月1回あるいは二月に1回位、メールで構わないので連絡を」
「自治会との結びつきをもっと深めて」
「自治会と交流する機会を検討されているというのは、ありがたい」
「春日市の施設としてのぶどうの庭が各自治会とどのように連携するのかが課題」
懇談会に参加して下さった会員の皆さん、ありがとうございました。会場で皆さんが付箋紙に記入された質問、意見は、ぶどうの庭側の説明・回答と共に、来る4月10日に開催予定のNPO法人化説明会において資料として配布します。また、法人設立総会資料の一部として4月末頃に改めて会員の皆さん全員に送付します。